お元気ですか。
今年の大井競馬開催は、週明け1月22日(月)よりスタートです。
花壇の様子は、氷点下予報がある度に水道栓を確認しつつ見ています。
年末開催にパドックを明るい雰囲気にしてくれたチューリップは、冷たい
強風に耐えながら、通常より長く楽しめています。
現在、4月からの花壇の年間スケジュールを計画しています。
今回は、大井競馬場の花壇には欠かせない“堆肥”をご紹介します。
注意!!!お食事しながら、この続きを読むのはお控えください。
大井競馬場のらち沿いの花壇では、馬糞を再利用した堆肥を使用しています。
その堆肥ができるまでを、簡単にご紹介します。
①馬糞回収
大井競馬場に隣接している厩舎より集められ、山積みにされた馬糞と敷藁。
こちらで約30トン(3日分)
②切り返し作業
牛糞との違いは、馬は腸が短く栄養を多く含んだままの糞が出ます。
発酵中の馬糞等を混ぜ合わせる(切り返し作業)ことで、堆肥が酸素を吸収し、
発酵熱が発生し、不要な微生物を死滅させて、良質な堆肥となります。
この際、発酵を促進させる微生物も混ぜて切り返し作業を行います。
③発酵中の堆肥
湯気が見えますか。発酵中です。
温度は約60℃ほどになり、発酵期間は60日間程度かかります。
馬糞は何もしなくても厩舎の敷藁を腐らせ自然に堆肥を作れるほどです。
④完熟した馬糞堆肥
発酵後30日間ほど、この状態でおいておくと完熟し、においもなくなりほぼ土と
同じ状態になります。
主に千葉県、山梨県の果物・野菜農家に利用されています。
(写真提供:㈱増建)
馬糞堆肥は、特にヨーロッパでは相性の良いバラの栽培に多く利用されています。
今年はこの馬糞堆肥を使って難しいバラの栽培にも挑戦してみたいです。
今年もどうぞよろしくお願いします。